
イーストオレンジ(英: East Orange)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州の北部、エセックス郡の中央南東寄りにある都市である。2010年国勢調査での人口は64,270人だった。2000年国勢調査時点(69,824人)からは5,554 人、8.0%の減少、1990年(73,552人)からは9,282人、12.6%の減少だった。2010年の人口では州内第20位の自治体であり、2000年の第14位から後退した。
イーストオレンジは当初、1863年3月4日にニュージャージー州議会の法により、タウンシップとして法人化された。その領域は現在西隣にあるオレンジ町から取られた。1899年12月9日、これより2日前に行われた住民投票の結果に基づき、市として再度法人化された。
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、領域全面積は3.924 平方マイル (10.164 km2)であり、すべて陸地である。
イーストオレンジは東と南にニューアーク市、南西にサウスオレンジ・タウンシップ、西にオレンジ・タウンシップ、北にグレンリッジ・ボロとブルームフィールド・タウンシップと接している。
イーストオレンジの中にその一部または全部が入っている未編入領域としてアンペアとブリックチャーチがある。
イーストオレンジは公式に5つの区に分けられているが、非公式にはさらに多くの地区にも分けられる。
以下は2010年の国勢調査による人口統計データである。
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
2000年国勢調査の一部として、イーストオレンジ住民の89.46%が黒人あるいはアフリカ系アメリカ人と申告した。これはアメリカ合衆国では最大級のアフリカ系アメリカ人とカリブ系アメリカ人の比率であり、ニュージャージー州の人口1,000人以上の場所全ての中ではローンサイドの93.6%に次いで第2位である。ハイチ系アメリカ人の比率も高く、2000年国勢調査では2,852人がハイチ人の子孫と申告していた。
全人口に対する比率はまだ小さいながら、オレンジとイーストオレンジはガイアナ系アメリカ人の比率も国内で最大級である。2000年国勢調査ではイーストオレンジ住民の2.5%がガイアナ系と申告していた。ニューヨーク市のクイーンズとブルックリン各区が絶対数では多いが、2.9%のオレンジとイーストオレンジは、人口1,000人以上のアメリカ合衆国の場所の中で最大のガイアナ系構成比を示していた。
イーストオレンジの一部は都市産業ゾーンに入っている。ゾーン内で雇用を促進できるメリット以外に、資格ある店で消費者は消費税を州平均の7%ではなく3.5%に減らして払うことができる。
イーストオレンジは、ニュージャージー州の自治体の中で市の形態の政府を採用している。政府は1人の市長と、10人の委員による市政委員会で構成されており、委員は市内のウォードと呼ばれる5つの小選挙区からそれぞれ2人を代表にしている。市長は全市を選挙区に直接選挙される。市政員は各選挙区から1人を選ぶ選挙を2年毎に行い、任期は4年間である。
市政委員会は条例を法令化し、決議あるいは動議を議決し、市長から提出される市予算を審査して採択する責任がある、市政府の立法機能を担当している。
イーストオレンジ市長を務めた最初のアフリカ系アメリカ人は、1970年から1978年まで連続2期を務めたウィリアム・S・ハート・シニアだった。ハート中学校が彼にちなんで名付けられた。
イーストオレンジ市はアメリカ合衆国下院議員の選挙で、ニュージャージー州第10選挙区に属している。州議会下院では第34選挙区に入っている。
2011年3月23日時点で、登録有権者総数は36,280 人であり、そのうち21,646 人、59.7%が民主党に、396人、1.1%が共和党に、14,228 人、39.2%が無党派に登録されている。その他の政党は10人である。
2012年アメリカ合衆国大統領選挙では、民主党のバラク・オバマは24,862票、98.5%、共和党のミット・ロムニーが330票、1.3%、その他の候補者が46票、0.2%という結果だった。登録有権者39,668 人のうち、25,375 人、64.0%が投票し、137票が無効だった。
2008年アメリカ合衆国大統領選挙では、民主党のバラク・オバマは24,718票、97.7%、共和党のジョン・マケインが408票、1.6%、その他の候補者が35票、0.1%という結果だった。登録有権者36,891 人のうち、25,304 人、68.6%が投票した。2004年アメリカ合衆国大統領選挙では、民主党のジョン・ケリーが19,447票、93.2%、共和党のジョージ・W・ブッシュが1,225票、5.9%、その他の候補者が128票、0.4%だった。登録有権者33,328 人のうち、20,856 人、62.6%が投票した。
2013年ニュージャージー州知事選挙では、民主党のバーバラ・ブオノが9,413票、88.0%、共和党のクリス・クリスティが1,212票、11.3%、その他の候補者が75票、0.7%だった。登録有権者41,016 人のうち、11,269 人、27.5%が投票した。569票が無効票だった。
2009年ニュージャージー州知事選挙では、民主党のジョン・コーザインが12,554票、94.4%、共和党のクリス・クリスティが380票、2.9%、独立系のクリス・ダゲットが153票、1.2%、その他の候補者が63票、0.5%だった。登録有権者36,157 人のうち、13,295 人、36.8%が投票した。
イーストオレンジ市の公共教育はイーストオレンジ公共教育学区が運営しており、就学前から12年生までの児童生徒に対応している。この学区は州全体に31ある元アボット学区の1つである。これはニュージャージー州学校開発局の監督に基づき学校校舎の建設と改修の費用を州が負担することを要求するものであり、現在は「SDA学区」と呼ばれている。
2011年から2012年の教育年度で、この学区には20つの学校があり、9,709 人の児童生徒が学び、教師は常勤換算で867.0 人、生徒・教師比率は11.20対1だった。学区内の学校は以下の通りである。生徒数は教育統計全国センターによる。
イーストオレンジ・コミュニティ・チャータースクールは公立のチャータースクールであり、教育学区とは別に、ニュージャージー州教育省が認めたチャーターの下に運営されている。
イーストオレンジ公共図書館体系にはかつて、ニュージャージー州にある36のカーネギー図書館のうち3つが含まれていた。蔵書は344,000冊、年間貸し出し数は約319,000件ある。
アーラス・スナー学校は、2005年からイーストオレンジにあるマドラサ(イスラームの学校)であり、幼稚園から12年生を教えている。
イーストオレンジはガーデン・ステイト公園道路と州間高速道路280号線の交差点にある。
ガーデン・ステイト公園道路は市内を通って南のニューアーク市と北のブルームフィールドを結んでいる。インターチェンジ145番で州間高速道路280号線と接続し、同147番でスプリングフィールド・アベニューに接続している。
2010年5月時点で、イーストオレンジ市内には総延長83.43マイル (134.27 km) の道路がある。そのうち73.27マイル (117.92 km) が市の保守に、6.30マイル (10.14 km) がエセックス郡、1.52マイル (2.45 km) がニュージャージー州交通省、2.34マイル (3.77 km) はニュージャージー・ターンパイク管理局の管轄である。
市内や周辺の町への交通は、コーチUSAのバス便24系統と44系統、またニュージャージー・トランジットのバス便5、34、41、71、73、79、90、92、94、97各系統がある。
ニュージャージー・トランジットの通勤鉄道モリス・アンド・エセックス線では、市内に2つの駅がある。イーストオレンジ駅は州間高速道路280号線西行きの傍にあり、イーストオレンジ市役所の駐車場から道路向かいにある。メインストリートを西に1マイル (1.6 km) 進むとブリックチャーチ駅があり、利用客数はこの駅の方が多い。どちらの駅からも毎日、ホーボーケン駅行きやニューヨーク市マンハッタン、ミッドタウンにあるペンシルベニア駅行きのミッドタウン直行便が運行されている。
ニューアーク・リバティー国際空港は近くのニューアーク市とエリザベス市に跨り、イーストオレンジからは7.8マイル (12.6 km) の距離にある。
イーストオレンジ市は次の都市と姉妹都市を結んでいる。
イーストオレンジ市で生まれ、居住し、あるいは密接な関わりがあった著名人は以下のとおりである。
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